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ワンダーフェスティバル2005［冬］
〜ディーラー参加レポート〜
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友達のPちゃんが応援に駆けつけてくれた。っていうか興味津々。（モア風） おやつとおしゃべりに夢中で、途中から店番そっちのけでした。ゴメンナサイ。

【参加の決意−9/30〜10/31−】

参加は悩んだ〜。何もかもが初めてだし、参加費もバカにならない。学生さんとか少人数での参加者には敷居が高いと感じるな。一番心配だったのは、やっぱり“ぶらっと”は会社があるから結局最後は私一人で準備する羽目になるんじゃないかと。でもそれは無かった...っていうか、出来なかった。原型を作る以外で私は「役立たずさん」だったのだ。きっと“ぶらっと”も大きな誤算だったと思う。 今にして思えばこの頃が一番ウキウキ・ワクワクして楽しかった時期だった。原型もなんだかそれなりに出来そうな感じで、雰囲気良かったんだよね。諸手続も思ったより(実行委員会の脅しより)簡単。一般社会での常識以上のものを求められるわけではない。ただ最初の版権申請と本申請を分ける意味とかPRカードの締切時期(早すぎじゃない？)とか、もう少しどーにかならないかと思うところはあったな。

【嵐の本申請−11/1〜12/25−】

本申請にはどの程度の完成度で挑めばいいのか。許諾は版元によってそれぞれで、いかにも作ってる途中ですって程度から完成・塗装済みまでいろいろらしい。今回講談社は後者にあたると言う情報を得たので良かったが、こういった情報をどう得るかは難しい問題だと思う。参加してわかったことだが、普段サイトでお世話になっているディーラーさんや会場で知り合ったディーラーさんとの双方向の会話が大変勉強になった。こうした繋がりは大切にしたいと思う。 さて、本申請はと言うとかなり苦しかった。原型に色を付けるのは不都合があるし、塗装の為だけに複製するわけにもいかない。何より完成にはほど遠い状態だった。出来ないけど申請のために何とか形にしなくてはと、毎日作っては壊すの繰り返し。随分ねばったが結局原型（石粉粘土）にアクリル絵の具を筆塗りするという逃げに打って出た。申請さえ済めばもう一度作り直すことも出来る。実際、少佐は髪と身体の一部以外は全部作り直したし。はぁー、この2ヶ月は無駄だった？(T△T) WFまでまだ3ヶ月以上あると言う余裕。この辺できちんとスケジューリング出来ていないことが、後の狂気的な苦しみを生んだなと今は思う。トホホ。

【来ない版権判定結果−12/25〜1/19−】

クリスマス前後、他のディーラーさんは版権結果をサイトで発表している頃、うちは一向に結果がでない。年が明け、一応届いた版権判定結果通知には４点全て『保留』の文字。やっぱりダメか...。年内に原型完成としていたが、うまくモチベーションが保てず版権保留という曖昧さも重なって、ズルズルと作り続けていた。「理想と現実」があって、思うように作れないジレンマでかなりイラついてもいた。いつもなら途中でやめたり数ヶ月〜数年中断(放置)したりできたが、本申請後はそれができない。‘期限のある作業’と‘こだわり’が格闘していた。そして版権結果が出そろったのは1/19、WFまであと一月という時期。原型は一つとして上がっていない。なんてこった！

【この１ヶ月に地獄を見た−1/20〜2/20−】

今更ながらWFまでのクリティカルパスを作った。原型製作に夢中だったけど、それ以外の作業見積もりも初心者の私たちには大切だった・・・と１ヶ月切るまで気がつかないところが、かなり情けない。いや、“ぶらっと”にはうるさく言われてたんだけど、こんなに原型が遅れるとは思ってなかったんだよね...私の誤算だ。“ぶらっと”の誤算は、私に任せられる作業が少なかったこと。なんと、ヤスれない！＜ポリゴンだらけにするなー(T△T)＞サフ吹けない！＜モールド埋めるなー(｀□´)＞塗装できない！＜絶対やらせない(▼▼メ)＞後半の殆どの作業が自分にのしかかってきたのに、12月までヒマだった仕事が、年明けから連日残業・・・嫌がらせか。 お互い口数も少なくなって来た頃、私は風邪を引いてダウン！解熱剤を飲んで、無理矢理平熱まで持っていった。不幸は重なるもので、シリコンが足りなくてフラフラしながら買いに行くと、いつものが売り切れ。仕方ないので別のを買ったら、やっちまったよ「硬化不良」。何時間経ってもシリコンがドロドロ〜。原型を救って、着いてしまったシリコンを落として。あー時間が無いときに...もぉー。(｀へ´)　型取りは両面で１日がかりになるから、失敗は半日単位の遅れを生むので厳しい。 なんとか型取りを終わらせ複製に入った。４点分の複製は型の数も多くなるので、相応に時間をとられる。そして・・・やっぱりやっちまったよ「硬化不良」。ウチにはデジタル計量器は無く、普通の量りだったんですよぉ。（泣）そこそこ上手に複製してたんだけど、ちょっとした油断(?)...丁度新しいキャストを使い始めたところでのアクシデント。少佐の身体が...部分的には固まってるのに、顔やお腹の一部がデロデロ。固まった部分を持って引っ張ると、硬化不良の部分がデロリ〜ンって伸びて、さながら人体錬成に失敗したって感じ。ショウガナイので門の向こうに置いてきました。（笑） 複製まで行けばゴールは見えてきた...と言うことはなく、版元への提出用と展示用に組立・塗装をしないとダメ。展示用には剥離材を吹きすぎて失敗したキットを売り物にならないしって事で使ったら、まぁ〜サフも塗料も乗らないこと！ペリペリ剥がれるよ。それも後の祭り、とにかくやり直しはきかないって所まで来てる。余談ですが、提出物は版元によって全然違うのですね。今回版元は３箇所、完成品１/商品サンプル１＋写真１/商品サンプル２＋完成品１＋写真１と様々な組み合わせでした。あのね、完成品とサンプル２はキツイよ。 塗装の合間にインストを印刷、キットの封入と手を休めるヒマはまったくなし。塗装が終わったのはWF当日の朝4時頃。一睡もしないで徹夜したのなんて、十数年ぶりだな。とにかくシャワーを浴びて（余裕ではありません！意地です）濃いめのコーヒーをポットに満たして、いざWF会場へ！

ブースはコスプレさんが集うフリーゾーンの出入り口近くだったのでとても寒かった。あとタバコの煙が流れてきて臭かった。 カバンには‘中華GUY’。初めての遠出で記念写真にもちゃっかり写ってます。

【喜びと悲しみ、あぁ悲喜交々−2/20〜その後−】

8時過ぎに会場入りし、販売準備をしながら「あ〜早く帰りたい」とブチブチこぼす私。ボーっとした頭で始まりを待っていると、女性のアナウンスで開場の合図が。なんか読むのつっかえちゃったの？えっ？カウントダウン？。主催者側の空回りで、なし崩し的にディーラー・ダッシュが始まった。そして開幕ダッシュへ。「これが噂の...」と感心しきりで見物だぁ。人気ディーラーの買い物が落ち着く頃には、ウチの卓をのぞいてくれる人もいるかもと思っていたら、10:20頃には最初のお客さんが来た。いきなりチョロＱ２個お買上げ〜で、幸先良くスタートした・・・のはチョロＱだけね。でも午前中のうちにときメモ達も少佐も売れたんだから上々ですかね。写真もたくさん撮ってもらった。「あっ先生だ」「おっアルシオーネ」と一般参加の方が反応してくれるのがとっても嬉しかった。なんなら語り合いたいくらい。（笑） とはいえ、悔しいこともある。一つはマジ眠くて、他のディーラーを見に行く気力さえなかったこと。ブラブラ会場を歩きはしたけど、全然どこもゆっくり見ることは出来なかった。WFレポートを出しているサイトを見ると、益々あの時見て歩けなかったことが残念でならない。それともう一つは、ボーっとしてて、当日のことをよく覚えていないこと。所々記憶が抜け落ちてるみたいな...。もうバカバカ！(T△T) いろいろ反省はあるものの、一応無事に終了して良かった良かった。他のディーラーさんや一般参加の方と作品を通してお話しできたことは、とてもいい経験になった。ディーラー参加を勧めてくれた友人には感謝したい。それにガイドブック効果かHPのアクセス数がいつになく伸びた。（笑）次回参加については検討中。今回は出展数も多く無理をした所為もあるが、準備期間中は造形一色で他に何も出来なかったし、型抜き・複製は身体に悪い。手袋やマスクをして、換気にも気を付けたけど、なんだか脳味噌が溶けそうな身体が内側から腐りそうな...。ただ「失敗した」「反省している」は、「次こそ！」と言う想いを生むので、やっぱりここで終わらせたくない・・・かも。