旅のそら　〜香港〜

‘ぶらっと’を日本に残し、女二人の香港旅行！はじまり〜はじまり〜〜♪

写真左が『文武廟』と巨大渦巻き線香、右がヴィクトリア・ピークから見た夜景です。

米国がアフガニスタンに空爆を開始した日、誰もが『こんな時に海外旅行〜？』と眉をひそめる中、『まぁまぁ、行くって決めちゃったし。香港だからノープロブレム！』と一向に気にすることもなく、頭はショッピングのイメージトレーニングに余念がない。だって私は香港初めてだけど、連れのＰちゃんは５回は行っている強者よ、足手まといにならないようにしないとね。いろいろ指南してくれると言っているけど、彼女は彼女のお目当てがあるでしょうから。 そうして空港で待ち合わせていざ出発。17:25フライトで香港には夜到着。飛行機を予約する時、試しに一人分の機内食を“ベジタリアンミール希望”としてみた。一体どんなもの？・・・って当然お肉は無いんだけど、パンに付くのもバターではなくマーガリンに変わってる。ほほ〜なんて感心したけど、これはお勧めできましぇん。おいしくないんだもん。ただでさえＪ○Ｌの機内食はいただけないと思うのに、ポソポソのパスタに温野菜が乗ってるだけ。おまけに野菜の種類がサラダと同じってどういうこと？うえ〜ん、失敗だよ。 なんて言ってる間に到着。４時間なんて早い早い。しゃべって・ゲームして・食べて・しゃべって・・・ほらね。(^-^)v お泊まりは『半島酒店（ザ・ペニンシュラ）』・・・の隣『九龍酒店（カオルーン）』。(^^* 立地の良さと料金が魅力。ビジネス仕様のため部屋は狭めだけどパソコンでインターネット（英語・中国語・日本語対応）もできるしメールもＯＫ。ただしメールはアルファベットだけね。でもこれが結構使えたの。到着した日に‘ぶらっと’にメールを入れると翌日には返事が来ていて、こちらもまた近況を知らせたり。なんだか安心してしまった。ふふっ。

左が『九龍公園』の中国庭園と鳥湖のフラミンゴ。 右は香港の町並み。この看板「落ちてきたら...」と思うと怖くて歩けません。

さて翌朝、8時過ぎに朝食を食べようと、ホテルを出て香港島へスターフェリーで渡る。地下鉄が通っているからフェリーでなくてもいいんだけど、やっぱりこっちの方が情緒があるってもんでしょ。目指すお店はQueen's Rd,Centralの『羅富記』。お粥に揚げパンを浸して食べる。これが香ばしくってお・い・し〜。絶対お勧めよ！ お腹が満ちたらそのまま歩いて『文武廟(Man Mo Miu)』へ。香港で一番古い寺院で、武の神「関羽」と文筆の神「文昌帝」が祀られている。三国志のあの関羽が神様かぁ〜なんか不思議な感じがするなぁ・・・ところで「文昌帝」って誰？まぁ私なんてその程度ですよ、へへへ。館内では熱心に参拝するおばあさんがいて、ふらふら観光気分でいるのが申し訳なくなってしまった。そして頭上ではぐるぐる巻きの線香がびっしりとぶら下がって、ぼんやり観光している無信心な輩めがけその灰を落としているわけです。（要注意！） 香港で困ってしまうのが、お店の開店時間が遅いこと。既に10時は過ぎているというのに骨董街（通称キャットストリート）は開店の気配もない。しょうがないからタクシーで『旧タイガーバームガーデン』に行こうとしたら、運転手さんは「CLOSED」を連呼。えぇぇ！中国らしい派手な色調の公園を楽しみにしてたのにショック。なんだかドッと疲れてしまった。

どこかスタンドカフェでもないかしら・・・と思ってみると、漆黒の色をたたえた魅惑の漢方茶が（笑）。この色がチャレンジ精神に火をつけた。テーブルに座って１杯５元(HK$5×16円=80円)の漢方茶を待つ。そして一口・・・ゲロゲロ〜。「どうするのこれ！」と叫びあい、テーブルの上に置かれた蜂蜜をたっぷり入れて混ぜる。さっきより飲めるけど、苦みが強調されちゃったよ〜。お店の人は「君たちには無理」といった顔で見ていた。しかし負けない。根性見せて飲みきりました。オイオイ。(^^;

上が『羅富記』のお粥と揚げパン。もう一度食べた〜い♪ 下は香港でよく見かける漢方茶。無理は禁物！気持ち悪くならない程度に飲みましょう。（笑）

勝利に酔いしれながら店を後にした。中環(Central)に戻って、『上海たん(Shanghai Tang)』や『福茗堂茶荘(Fook Ming Tong Tea Shop)』でショッピングを楽しむ。ん〜♪芸能人のよう...なんてね。(^^* 昼食は『陸羽茶室』で飲茶。老舗の飲茶屋さんで常連客が多いらしい。観光客には居心地が悪いとガイドブックには書いてあったが、逆に味も雰囲気も楽しめると私は思う。オーダーも写真を見ながら出来るし、漢字が読めるから予想外のものが出る心配もない。店員に愛想がないのは、どこもいっしょ。気にしない！気にしない！ここで食べたごま団子は、バナナの香りと甘みがあっておいしかったわ。 この後はバスで赤柱(Stanley)に行ってマーケットで買い物。手刺繍のリンネ類やお土産雑貨のお店が沢山並んでいる。花文字がきれいで、とても気に入ってしまった。もちろんGet！バスで中環(Central)に戻ると、そろそろ夜景がきれいに見える頃。ピークトラムに乗ってヴィクトリア・ピークへ。香港の独特な形をしたビルに色鮮やかな明かりが灯り、華やかな夜景が一望できる。 「きれいだねぇ〜」とつぶやきながら、ぼんやり思った。今日一日、よく歩いたしよく食べたなぁ・・・また明日もこの調子だろうなぁ。あはは〜

左が『裕華國貨』彌敦道（ネイザン・ロード）沿いにあるデパート。 右は『新明苑茶餐廰』ホテルの近くで魚のボールや蒲鉾が入ったスープ麺を食べました。

昨夜はヴィクトリア・ピークから戻って、『糖朝』で夕食をすませた。ここはガイドブックだとデザートで紹介されているが、メニューが豊富でチャーハンや焼きそば、各種一品料理と食事もＯＫ！残すと持ち帰るか聞いてくれる。ホントにどこも愛想はないけど親切ね。 さて、今朝は九龍側で過ごすことにし、朝からぷらぷら歩いて朝食の店を探す。ネイザン・ロード沿いの『新楽酒店（シャムロック）』ホテル近く（店の名前を忘れた）で飲茶をすることに。昨日の『陸羽茶室』と違ってワゴンに乗った点心をのぞき込んで、チョイスしていく。食べたい点心が乗ったワゴンが来ないときは、他のお客さんが食べているのを指さして「あれ！あれ！」と日本語で言っても通じる。（マイペースな香港だから許される。実はとっても失礼なことよね。ほほほ〜）同じものが乗っているワゴンを教えてくれたり、呼んだりしてくれるわけですよ。もう食事自体が体験観光状態ね。 店を出てさらに歩くと『裕華國貨』というデパートがある。お土産になる雑貨もあるが、シルクの布地など自分でお裁縫が出来る人には、こういった買い物もいいかも。私もちょっと欲しかった・・・多分買うだけで終わっちゃうから止めたけど、買ってくれば良かったかなぁ。 このネイザン・ロードを中心に観光スポットが多い。『女人街』『男人街』『上海街』などなど・・・。街の雰囲気を楽しみながら歩くのもよし、ネイザン・ロードに沿って通っている地下鉄を利用するもよし。買い物で荷物が一杯になっても、九龍酒店（カオルーン）なら置きに戻ってもいいでしょ。（←これが狙いか...）

そんなこんなで歩き回っていると足も疲れてくる。ここはやっぱりあれでしょう〜足つぼマッサージ♪ 『健康泰脚底穴位中心(Health Centre Company)』というお店を発見。足つぼマッサージが５０分でHK$128だったかな。お店の中を覗いたらサラリーマンや近所のおじさん（かな）で賑わっていたので入ってみましたぁ〜うん、テキトーです。 漢方入りのフットバス（これが熱かった）に足を入れ、そしてマッサージ。「あっイタイ。いや...大丈夫！大丈夫！ははは〜」なんて言いながら、あっという間の５０分。すっきり・さっぱり、いい気持ち〜。これで次の買い物にLet Go!

夕方になると、さらに活気づくネイザン・ロード近辺。『女人街』は、お祭りの参道に並ぶ屋台といったところか。出店と人混みが懐かしい感じを漂わせている。ただし、売っているものはちょっとあやしげ。あやしいと言えば『信和中心』。地下鉄『旺角(Mong Kok)』と『油麻地(Yau Ma Tei)』の間にあるコミック・DVD・VCDショップが多数入ったビル。アダルトものも多く、女性二人で買い物したのはちょっと怖かった...というか恥ずかしいと言うか...。しかし、ここで‘ぶらっと’へのお土産を買うのが私の使命でもある。(^^; DVDは大正解！中文字幕を消して再生すれば、なにも問題ないもんね。VCDは画質が良くないし、字幕も消せないからね。ちなみにDVDはHK$40、VCDはOVAならHK$20〜HK$30、テレビシリーズ全話の場合はHK$30〜HK$120くらいの値段。あ〜面白かった。

お土産の一部を紹介♪ 左が赤柱(Stanley)で買った花文字。名字を書いてもらいました。 真ん中下は『裕華國貨』で買った茶杯。紅梅の柄と色が気に入りました。 右があやしいDVD・VCD。アジア土産の定番か...

散々遊んでホテルへ戻る...と思ったら、まだ10時にもなってないし（←この感覚が香港感覚っす）と言うことで、『スターバックス』でコーヒーを買って『尖沙咀海濱花園』に行くことに。既に夜景がきれいな時間は過ぎていたが、海の向こうに見える香港島もいいもの。ヴィクトリア・ピークの明かりを探して「昨日はあそこから夜景を見たんだね」なんて、ぽつりと言ってしまう。楽しい時間はあっと言う間に過ぎるものだと、つくづく思うのでありました。明日はもう帰国なのよね。 そして翌朝、昨日のうちに荷物はスーツケースに詰めたので、チェックアウトまでのんびり過ごそうとホテルを出る。『九龍公園』近くの大衆食堂で朝食のお粥をいただく。‘スペシャル粥’とは？と思って頼むと、なんとピータン入りのお粥だった。ピータンは食べられないから残してしまったアルよ。これじゃ〜ただの素粥じゃん。やれやれ(--; 食後は『九龍公園』を散歩。太極拳をしている人・ひたすら後ろ向きに歩いている人・数人で座禅のようなことをしている人と、皆さん思い思いに過ごされてますね〜。園内は結構広く街の喧噪を感じさせなくて、ほっと一息付ける場所でした。 こうして終わった香港旅行。地理や移動のコツもつかんだことだし、次はもっと余裕で旅行が出来そうな気がする。次...があればね。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ふらっと 2001.10.24)

参考までに。 換金のレートですが、空港ではHK$1=16.75円、チョンキー・マンションではHK$1=16円でした。 左の写真は、ツーリスト・オクトパスです。・エアポート・エクスプレスの片道２回乗車（往復ってこと）・3日間のMTR（地下鉄）乗り放題・HK$20の付加バリュー（シティーバスやトラムに使える）がついてHK$300。いちいちチケットを買わずにすむので便利です。空港からエアポート・エクスプレスに乗る前にカウンターで購入出来ます。日本語のパンフレットも置いてあります。読んでから「これ！」と指さしで購入OK！