旅のそら　〜ジャワ島〜

ドキドキ・ワクワクのボロブドゥール遺跡です。 8世紀中頃から9世紀初めくらいに当時繁栄していたシャイレンドラ王朝によって建立されたと推察されている世界最大の仏教遺跡で、とにかく謎が多くて有名。この遺跡がなんなのかも謎、どこから材料を持ってきてどれくらい掛けて造ったのかも謎、完成とほぼ同時に埋まった(埋められた？)のも謎、そもそもシャイレンドラ王朝自体がどんな王朝だったかも謎・・・。ほ〜ら、ドキドキ・ワクワクでしょ。（笑）

遺跡は一辺が124mの四角形で高さは42m。4つの回廊(四角形の5層）には2,500以上のレリーフが施されています。その上は3層の円形状の壇にストゥーパが72基あり、中心に大ストゥーパがそびえています。各壇の説明は・・・割愛。長くなるし・・・（笑）

近くに行くとその大きいこと。写真をどう撮ったらいいか、やたらシャッターを切るばかりで現像してみるとロクな物がない。なんて言うか写真に驚嘆までは写りませんからね。（汗） 一応、人物との対比という写真を撮ってみました。分かりますかしら？(^^* 4つの回廊には仏教に関するレリーフがびっしり！第1回廊はお釈迦さまの生涯や本生譚が描かれています。この辺はまだ分かり易いところですが、それより上のレリーフになるとガイドブックが欲しくなる。第一、ものすごい量なのに時間も限られているし、メチャメチャ暑い！熱射病とか熱中症になりそう・・・。要注意です！

汗だくで登ってくるとストゥーパの林に出ます。 ストゥーパの格子穴から中を覗くとお釈迦さまが鎮座されています。中に手を入れてお釈迦さまの右手薬指に触れると願い事が叶うと聞いてチャレンジしてきました。 ばっちり触れたのですが...

何をお願いしてきたか忘れてしまいましたぁ〜。もう叶ったのか叶わなかったのか、永遠に謎ですな。（笑） そしてそして...この上からの眺めは素晴らしかった。熱帯の密林の中に忽然と遺跡が存在している。美しい自然を見つめ続ける仏像の姿。はぁ〜気持ちが落ち着きますね。

ボロブドゥールより少し後の年代の建立になる、プランバナン遺跡です。 サンジャヤ王朝のもので東南アジアのヒンドゥー遺跡では最大規模だそうです。こちらも綺麗な公園の中にあり、その美しさがひときわ目立っていました。 一番大きな寺院がシヴァ神殿です。その両脇にブラフマ神とヴィシュヌ神の神殿があります。またそれぞれの向かいには、その神の乗り物−シヴァはナンディー、ブラフマはハンサ、ヴィシュヌはガルーダ−が祭られています。

	シヴァ神殿で高さが47m...と言われても、なんだかもっと大きそう。だって人間と比べるとこんな感じですから・・・。

プランバナンも神殿に施された彫刻が大変見事です。また壁面のレリーフも見応えがあります。同じ宗教逸話のレリーフでもヒンドゥー教の方が官能的に思われるのは、ヒンドゥー教に対する先入観（ほら、ここって和合像とかリンガとかよくあるから...）でしょうか。（笑） どちらの遺跡ももっと時間を掛けてゆっくり見学したい。ただ本当に暑くって、日差しを避けて休む場所もなくて。暑さ対策を十分にして、もう一度いってみたいと思うのでした。

(ふらっと 2004.5.10)