旅のそら　〜昆明〜

昆明は海抜１９００mにある都市で、'99年に『昆明世界園芸博覧会』が開催されたところでもあります。雲南省自体、中国南部に位置しベトナム・ミャンマー・ラオスと国境を接しているところですから気候は温暖で昆明は「春城」とも呼ばれています。 麗江から飛行機で小一時間で到着します。空港に下りてまず感じたのが「空気が濃い」と言うこと。オーバーに聞こえるかも知れませんが、本当に本当なんです。呼吸が楽というか・・・空気が濃いとしか言いようがない。 さて、昆明は１日のみの観光付き。まずは石林です。昆明市街では渋滞がひどく、ちょっとすると身動きがとれなくなります。そして石林までは車で２時間ほどもかかります。これにはうんざり・・・現在高速道路を建設中で来年には開通（らしい）と言う話ですが、一般道を延々走り続ける・・・おまけに猛スピードで対向車線にはみ出てもお構いなしで追い越しの連続。命がいくつあっても足りません。石林までの往復だけで何度事故現場を見てしまったことか。（みんなそれでいいんかい？）運を天に任せるとはこのことです。
↑こちらが望峰亭で〜す。 　　やっほ〜って感じ♪	上下２枚とも望峰亭から見た大石林です。上が遠くの眺め、 　下が足下と言ったところでしょうか。

何とか無事石林に到着。ガイドブックを読むと、ここはもとは海で２億８千万年前に地殻変動で地表に露出した岩盤が風雨にさらされ、今のような景観になったとある。それはもう人の歴史を超えた『地球の歴史』と言える・・・なんてジ〜〜ンと来ているのに、ガイドさんたら「あれは鷹の形、こっちは何に見える？そうゾウさんに見えるね」とかいって、小学生じゃないんだから勘弁してよ。まぁ〜そんなこと言いながら、「迷路だ！迷路だ！」とはしゃいであっちこっちとくるくる歩き回ったりもしましたが。（笑） 『石林』ハイライトは、望峰亭から眺める大石林です。写真でもお馴染みの風景ですが、切り立った石柱が乱立するさまは正しく奇観と言えます。 ついでにもう一言、景区内のそこここの石柱に赤い文字・・・「やっぱ中国だわ」と感じるのは私だけだろうか。（＾▽＾）

★☆★☆★　園内でも大人気！写真を撮れとうるさく言われる、鷹さんと象さんです。　★☆★☆★

命からがら昆明市街に戻り、西山区の西山森林公園内の龍門へ。この森林公園自体が１日がかりの観光地らしい。そう思うと昆明で１日しか観光がないというのは勿体ないことだったなぁ。延泊とかすれば良かった・・・と帰ってきてから思ったりする。龍門までは石段を登っていくことになるが、これは大したことはない。なにせ前日まで高地トレーニングをしてきた私たちにとっては全く楽勝だった。ちなみに普段だったら「これくらいは平気！」などと言いながら、笑顔はひきつっていたと思う。龍門に至るまでにはいくつかの石室があり、その内側や外側にも彫刻が施されているので、ゆっくり見学しながら進むことができる。これも疲れない理由かも。 龍門に到着すると思ったより小さかったという気にもなったが、この絶壁にこれほどのものを作ってしまうというのは、やっぱりすごい・・・。真下を見ると結構コワイのだけど、龍門から昆明湖（てん池）を眺めるのはすばらしく気持ちがいいのです。中国国内の旅行者も多く、時間帯によってはかなり騒がしくて景観を楽しむどころじゃなくなるかもしれないけど、やっぱりここは外せない観光地です。他にたいして寄り道はしなかったけど、華亭寺の五百羅漢像は必見です。夢に出そうな・・・（笑）

←　こちらが龍門です。門の下に付いている珠を触ると 　　幸せになれるそうです。 　　バッチリなでなでしてきました。（笑） ↓　こちらは慈雲洞です。折角の彫刻が激しい 　　彩色でイマイチよく分からなくなっているような・・・

麗江のおまけみたいな日程の昆明は道路や住宅の整備が猛スピードで進んでいると言った感じでした。観光にも恵まれているので、これからどんどん発展していくんだろう・・・と思いつつ。もう来ることはないかな・・・と思いつつ。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ふらっと 2002.6.15)